チーム☆トレジャーハンターの気まま日記

    ガンダム世代のライダーこと“マフティー”と、猫とガーデニング好きのヘッポコライダー“ギギ”の極めて自己中心的なブログです。 主にバイクとにゃんこ達の気ままな日々を載せています。

    | PAGE-SELECT | NEXT

    ≫ EDIT

    スポンサーサイト

    上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
    新しい記事を書く事で広告が消せます。

    | スポンサー広告 | --:-- | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

    ≫ EDIT

    ~リッキー物語~【後篇】

    ~リッキー物語~【前篇】を読んでおられない方は先に前篇をお読みくださいm(_ _"m)



    オレは、少しだけ開いていた窓の隙間を頭でこじ開け、恐る恐る外へ出た。

    『・・・・・・!!』


    912


    眩しいくらいの太陽と青空、焼けたアスファルト、さえずり合う鳥たち、青々とした草や木、
    小さな虫たち・・・・・・。

    オレは、外の世界のいろんなものを、目で、鼻で、耳で、口で、そして手足で感じた。
    何もかもが新鮮で、オレは夢中になってあちこちを歩き回った。
    歩き回っているうちに、ふと気付くと家からずいぶん離れた場所まで来てしまっていた。
    辺りもいつの間にか日が暮れて、薄暗くなっていた。
    オレは歩くのに疲れたので、少しだけよその家の軒下を借りて一休みすることにした。
    一休みして元気になると、また暗い中をてくてく歩きまわり、また疲れると安全そうな場所を
    探してまた一休みして、そんなことを繰り返しながら結局一晩中外で過ごした。

    そうして結局オレが家にたどり着いたのは、次の日の朝だった。


    朝日


    オレが家に戻ると、マフティーはこっぴどくオレを叱った。
    でもオレは、また外に出たいと思った。
    そう、オレはとっても外の世界が気に入ってしまったんだ。

    それからのオレは、外に出たい一心でいろいろ頭を使うようになった!

    かぁちゃんがいつも窓を開けている様子を見て、窓の開け方を覚えた。
    そしてこっそりまた家を出て、外遊びを楽しんだ。
    オレがこうやって外に出たり、家で悪さをしたときに、マフティーが『お仕置きだ!』と言って、
    オレを風呂場に閉じ込めたりしたけど、オレは風呂場のドアの開け方だって覚えたんだ!
    そんなオレの様子を見て、マフティーもかぁちゃんも目を丸くしてビックリしてた。
    あんまりオレがかしこくなってきたもんだから、かぁちゃんは窓につっかえ棒をして、
    オレが外に出られないようにした。
    それでもオレは、どこか開けられる窓はないかとあちこち探し回って、たびたび家を抜け出した。


    そうやってまた外遊びしていたある日、オレはとてもデカくて強そうな猫と、目が合ってしまったんだ・・・・・。

    オレたち雄猫の間では、目が合ってしまった瞬間から縄張り争いが始まるんだ。
    ジッ・・・とにらみ合い、尻尾をボンボンに膨らまし、唸り声をあげて、お互いの動きを探り合う。
    オレは、喧嘩なんてしたこともないし、出来ればしたくもなかった。
    でも、相手の猫は鋭い目つきでオレをにらみ、大きな唸り声をあげてオレとの距離を縮めてくる。

    『ヤバイ・・・・・・!!』

    そう思ったオレは、急いで逃げだした!!
    でも、相手の動きが早くて、すぐに回り込まれてしまった!
    こいつはオレに飛びかかり、オレの首筋を両手で捕まえて激しく足蹴りをしてきた!!
    オレはなんとかこいつを振り切ろうと頑張ったが、あまりにも相手の力が強くて
    どうにもできなかった。
    相手は何度も何度もオレの腹や背中を後ろ足で蹴りあげ、そのたびにオレは必死にもがいて
    相手を突き放そうとした。
    相手の何回目かの攻撃で、ようやくオレは相手を突き飛ばし、一目散に塀を飛び越えて
    死に物狂いで逃げ出した!

    命からがら家に戻ってきたオレは、まる一日自分の寝床で死んだように眠り続けた。



    リッキー2

    このことがあってから、ますますかぁちゃんはオレが外に出ないよう注意するようになった。
    こうなっては仕方がない。オレは、マフティーに窓を開けてくれるよう時々お願いしてみた。
    でもマフティーは、頭を横に振りながらいつも一言こう言うんだ。


    『 あ か ん!! 』

    《なんでだよ!!オレがこうしてお願いしてるのに!!》
    ふてくされたオレは、柔道の受け身のように肩から思いっきり倒れこんで不満をあらわにした。

    仕方なくしばらくは大人しく家の中にいたオレだったけれど、ほとぼりが冷めたころに時々外に出ては、
    また外猫と喧嘩をして帰ってくる・・ということを繰り返していた。


    そしてオレがこの家にやってきて4年ぐらい過ぎたころだっただろうか?
    オレは、時々ごはんを残すようになった。
    そのせいか体重もだんだん減ってきて、オレの体は痩せていった。
    心配したかぁちゃんとマフティーは、オレを病院に連れて行った。

    病院から帰ってくると、かぁちゃんとマフティーは悲しそうな顔をして目からいっぱいしずくを流していた。
    《どうしたんだろう?二人とも・・・》
    オレは不思議に思ったけれど、二人をいっぺんに慰めることは出来ないなぁ・・と思って
    二人が流すしずくをただジッ・・・・と見つめていた。

    マフティーとギギが《けっこん》ってやつをすることになったらしい。
    かぁちゃんとマフティーは親子二人暮らしだったから、マフティーが家を出ていってしまったら
    かぁちゃんは一人ぼっちになってしまう。
    でも大丈夫!オレがちゃんとかぁちゃんの面倒をみてやる!
    かぁちゃんがさみしくなったら、オレが寄り添ってなぐさめてやるぞ!
    だから安心しろよ、マフティー! オレはそう言って、マフティーを送り出してやった。


    それからしばらくして、オレはだんだん体力がなくなっていった。
    二階のかぁちゃんのベッドがオレの寝床だったけれど、二階に上がるのもしんどくなってきた。
    寝ている時間が長くなった。食欲もだんだん無くなっていった。
    そんなオレを、かぁちゃんは心配そうに見つめた。

    《そんな顔でオレを見つめるなよ・・・・・・・》

    そう思いながら、オレは眠った。

    でも、眠っても眠っても、体はぜんぜん思うように動けなくなった。

    《おかしいなぁ・・・・? どうしたんだろう、オレ・・・?》

    オレはどうしても二階のかぁちゃんのベッドに行きたくて、思うように動かない体を引きずるようにして
    階段を上がろうとした。
    でも階段の途中で力が無くなってしまい、そのままへたり込んでしまった。

    そんなオレの様子を見て、かぁちゃんは慌ててオレを抱きかかえて一階の座布団の上にオレを寝かせて、
    なにやらどこかに電話をした。

    しばらくして、マフティーとギギが家にやってきた。
    みんなオレを心配そうに見ていた。

    オレはぜんぜん動かなくなった体を恨めしく思ったが、どうすることも出来なかった。

    《そうか・・・・・・。》

    オレはやっと分かった。

    《オレ、もうダメなんだな・・・・・・。》

    かぁちゃんもマフティーもギギも、目からいっぱいしずくを流していた。

    《・・・・・・。》

    オレの呼吸が止まったのは、それからほんの数分後のことだった。

    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    こうして、オレの5年足らずの猫生は終わった。

    大好きだった優しいかぁちゃん、よくいたずらされたけど大好きだったマフティー、時々遊んでくれたギギ、
    短い間だったけど、とっても楽しかったぜ!

    今度オレが【生まれ変わり】をしたときに、みんなに会えるといいなぁ!
    でもオレはそのときには前の記憶が無くなっているから、分からないんだろうな。

    でももし、もしもみんなに会えたときに気付くことができたなら、オレは一生懸命大きな声で鳴くよ!
    あのとき・・・・・。
    初めて会ったときのように一生懸命鳴いて、オレだって気付いてもらえるようにな!
    だから、もし気付いてくれたら、力いっぱいオレを抱きかかえてくれよな?
    なっ?ギギ!!



    ブログランキングに参加中です。
    ぽちっとよろしくお願いします。


    にほんブログ村 猫ブログへ
    にほんブログ村


    私・マフティーが補足します。

    リッキーの病名は『猫のエイズ』でした。
    先生の話では、原因は猫同士のケンカで感染するケースが最も多いというものでした。
    今の3ばかトリオはそういう理由から一切外には出さないようにしている。
    でもそれでは可哀想なので、一応ガレージの上を改修し、2階と繋げて『ガーデニング兼猫スペース』にしている。

    リッキーのドアを開ける能力は凄くて、L字型のとってのノブは朝飯前でした。普通の丸形のドアノブを回して開けた時は『お前は人間か!』とビックリさせられました。
    当然今の3ばかトリオにそのような能力はありません。

    リッキーは今の3ばかトリオと違い、私・マフティーを親と思っていたらしい。
    どんなにイジメてもとても懐いてくれた。(イジメと言っても可愛いからついついやってしまう程度のものです)
    私・マフティーが実家に帰った時も、必ず玄関で迎えてくれて、毎回『スキー』をしてくれた。
    (注:『スキー』とは、お互いに顔を近づけて鼻と鼻を合わせること。リッキーは自ら進んでやってくれたが、今の3ばかトリオは唯一ムサシがこっちが鼻を近づけた時だけやってくれる。レイちゃんは機嫌のいい時だけ。つばさっちは絶対してくれない。)

    我々TTHでは『ぽてちん』と呼んでいる。
    『ぽてちん』とは、私・マフティーが禁止するという時は、『あ・か・ん』と言うことにしていたのですが、リッキーに『あ・か・ん』というと、肩を地面にたたきつけるように倒れこみ、体をよじったまま少し口を開けてこちらを見つめ「なんであかんのよ~」と言っているみたいなのです。それを言葉にすると『ぽてち~ん』と言う感じなのです。
    リッキーが私・マフティーに不満をぶつける時のとても可愛い仕草でした。
    3ばかトリオでは唯一レイちゃんがそれに似た仕草をする時があります。

    私・マフティーの一番の後悔は、リッキーが食欲をなくした時全然病気のせいだとは分からなくて、何度も怒って無理矢理ご飯を食べさせてしまったことです。(リッキー。ほんとにごめんなさい。)

    最後の時、母から「リッキーはもうだめかもしれない」と聞き、ギギと二人で実家に戻り、ぐったり横たわるリッキーに顔を近づけ、『大丈夫か?ごめんな』と涙を流しながら言うと、またあの時のように『ペロリ』(←前編のコメント:マフティーの補足参照)と涙を舐めてくれたは事は忘れられません。

    その後、ちょっと目を離した隙に亡くなっていました。
    スポンサーサイト

    | ニャンちゃって短編小説 | 22:30 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

    ≫ EDIT

    ~リッキー物語~【前篇】

    オレの名前はリッキー。

    リッキー1

    これが、オレが生きていたころの姿。 なかなかカッコイイだろ?
    艶々の黒毛と、長い尻尾が自慢だったんだぜ!

    オレは、数年前に病気になってこの世を去った。
    そして今は、猫がその生を全うした後にたどり着く【常春の国】ってところで、おおぜいの猫達と一緒に
    気ままに楽しく暮らしている。
    でも今度、神様が決めた【生まれ変わり】ってやつの順番が、オレに回ってきた。
    【生まれ変わり】をしてしまうと、もう前に生きていたころの記憶は無くなってしまうらしい。
    だからその前に、オレは生きていたころのことをここに残そうと思う。
    そのときに出会った、かぁちゃん、マフティー、ギギ達のことを・・・・・・。




    ふと気付くと、オレはひとりぼっちで広い広い草っぱらの中にいた。

    草むら

    ほんの少し前まで一緒にいた母親ときょうだい達は、どこにもいなかった。
    オレはめちゃくちゃ悲しくてさみしくて、大きな声で鳴いた。
    《オレはココにいるよ!!だれか見つけてよ!!》と、一生懸命に鳴いた。
    でも、母親もきょうだい達もオレのそばに戻ってきてはくれなかった。
    オレは歩いた。まだ生まれて間もなかったオレは、その小さな足でとぼとぼと歩いた。
    歩きながらまた大きな声で鳴いた。
    《だれかー!!オレを見つけてよー!!》
    どのくらいの時間、こうして鳴きながら歩いただろう?
    だんだん気が遠くなってきたそのとき、オレは一人の人間に抱きかかえられたんだ・・・・・。


    3_20110911002601.jpg
    それがこいつ。ギギだ。

    そしてそのとき一緒にいたのが・・・・・


    2_20110911002601.jpg
    こいつ。マフティーだ。マフティーは、オレの名付け親でもある。
    オレの名前《リッキー》は、モトクロスライダーの《リック・ジョンソン》から取ったらしい。

    オレを抱きかかえながら、二人はしばらく話しこんでいた。
    どうやらオレをどこで育てるかについて話しているようだった。
    そして結局おれは、里親が決まるまでの数日間を、一人暮らしをしていたマフティーの部屋で
    過ごすことになった。

    オレにとっては初めての人との暮らし、マフティーにとっても猫との初めての暮らしだ。
    マフティーは、いろんなことをオレに教えようとした。
    でもオレには何がなにやらぜんぜん分からなかった。
    ションベンもウンチも、オレはそこらじゅうでやった。
    そのたびにマフティーが一生懸命オレに言って聞かせた。
    でも、オレには分からなかった。
    爪とぎだって、あっちこっちでやった。
    なんで好きな場所でやっちゃいけないんだ? オレには分からなかった。
    オレたちは、お互いの心が分からなかったんだ。

    そんなとき・・・・。

    マフティーが、オレを見ながらとても悲しそうな顔をして、目から一粒のしずくをポロリと落したんだ・・・。

    『マフティーはとても悲しい気持ちでいっぱいなんだ。オレはどうしたらいいんだろう・・。』

    そう思ったら、自然にオレはマフティーのほっぺたを流れるしずくを、ぺろりとなめていた。
    するとマフティーは、すごくすごく嬉しそうな顔をして、オレを撫でてくれたんだ。
    このことがあってからオレたちは、だんだんお互いの心が分かるようになっていったんだ。

    オレは結局、猫嫌いだったマフティーのかぁちゃんを説き伏せて、マフティーの実家に住むことになった。
    マフティーのかぁちゃんはとっても優しくて明るくて気のいいかぁちゃんだった。
    オレはすぐにかぁちゃんが好きになった。
    ベッドにいるときもコタツに入っているときも、オレはかあちゃんの大きい尻に寄り添って、
    安心して寝ることが出来た。
    オレはとってもとっても幸せだった。


    リッキー3

    しばらくして、マフティーが実家に帰ってきた。
    そのころにはオレは、マフティーがヤキモチを焼くくらい、すっかりかぁちゃんにべったり懐いていた。

    ギギも時々マフティーの家に遊びに来ては、オレを可愛がってくれた。
    オレはこの居心地のいい家が大好きだった。

    そんなある日・・・・。

    ほんのちょっとだけ空いていた窓を見つけたオレは、好奇心から外に出てしまったんだ・・・。

                                          ~~後篇へつづく~~


    ブログランキングに参加中です!
    ぽちっ!とよろしくお願いします~~(*- -)(*_ _)ペコリ


    にほんブログ村 猫ブログへ
    にほんブログ村

    | ニャンちゃって短編小説 | 09:00 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

    ≫ EDIT

    タクシードライバー☆お客レイ編③☆

    おいらの職業はタクシードライバー。
    南のはずれから北の端っこ、西の果てから東の果てまで
    ご用命一つでお客様を目的地まで快適にお運びする。
    それがおいらの仕事さ。
    毎日、いろ~んな人がいろ~んな思いでおいらの車に乗りにやって来るんだ。
    さぁ、今日はどんなお客さんと出会えるのか、楽しみだ。


    (1)a.jpg



    ↓過去記事はこちらからどうぞ!!
    タクシードライバー☆お客むさし編☆
    タクシードライバー☆お客レイ編☆
    タクシードライバー☆お客ギギ編☆
    タクシードライバー☆お客むさし編②☆
    タクシードライバー☆お客ギギ編②☆
    タクシードライバー☆お客レイ編②☆
    タクシードライバー☆お客むさし編③☆





    P.M. 1:09
    街中の全てのものにアイスグレー色のオーガンジーのカーテンを掛けてしまったような、

    しとしとと降り続く梅雨空の下に広がる街の風景・・・・。

    今年は梅雨が思いのほか長く、もう7月も半ばにさしかかろうというのに、うっとうしい

    雨雲はなかなか姿を消してくれない。

    こう長く雨が続くと、自分が着ている洗いたての洋服でさえ、湿気でじめっとしている

    ような気がして、なんだか嫌な気分だ。

    でも、雨はおいらの仕事にとってはありがたいものでもある。

    天気なら少しぐらい歩いていける距離でも、雨が降るとタクシーを利用してくれるからだ。

    おいらは駅のロータリーのタクシー乗り場に停車して、さっき駅に到着した快速電車から

    降りてくる人の中に、タクシーを利用する人がいることを期待していた。

    ほどなく数人の乗客が駅の階段を下りてきた。

    クーラーの効いた涼しい車内とは違って、外気のムッとする暑さと湿気に、

    ほとんどの人が顔をしかめていたが、その中にとても嬉しそうな微笑みを浮かべて

    階段を下りてくる上品そうな白髪の初老の女性がいることに、おいらは気付いた。

    (2)a.jpg


    (3)a.jpg
    『なんだかとっても優しそうで素敵な女のひとだなぁ・・・・。』


    そんなことを思っていると、その初老の女性はおいらのタクシーに向かって真っすぐに

    近づいてきた。

    見るとその女性は、大きな花束を大事そうに手に抱えていた。

    おいらは慌てて車から降りて、その女性の前に手を差し出してこう言った。


    (4)a.jpg
    『キレイな花束ですねぇ! 車に乗るのにどうさせてもらいましょう?
     トランクに入れて、動かないように固定させましょうか?』

    『気を使ってくれてありがとう。でもこの花束は、ずっと自分で持っていたいの。
     だって、こんなに綺麗でとてもいい香りがするのよ! ほ~らっ!』

    そう言って女性は、花束をおいらのほうに向けてスッ・・と近づけた。

    (5)a.jpg


    その花束は、白を基調に淡い水色や黄色の小花をアクセントに使っていて、その女性に

    とても似合っていた。

    (6)a.jpg


    おいらは《すぅぅぅ~~~っ》と鼻から大きく息を吸って、その花束の香りを嗅いでみた。

    確かにその花束からは、甘酸っぱいような何とも言えないいい香りがしていた。


    (7)a.jpg
    『ほんと、いい香りですねぇ! では、お客さんが座席にお座りになってシートベルトを
     されるまでの間、私がお預かりしましょう。』


    おいらがこう言うと、女性はにっこり笑っておいらに花束を手渡し、上品なしぐさで

    後部座席に座って、手早くシートベルトを締めた。

    そしておいらが再び女性に花束を手渡すと、また女性はにっこりと笑って

    『ありがとう。』とおいらに告げた。

    そしておいらは車の前を通って運転席に乗り込み、女性に行き先を尋ねた。

    その女性は、海沿いの国道を南に向かって車を走らせるよう、おいらに告げた。

    おいらはいつものように後方の安全確認をしてから、ゆっくりと車を発進させた。

    平日の昼間ということもあって、海岸沿いの国道は交通量が少なく、天気のいい日なら

    ドライブの楽しめそうな景色のいい道だったが、あいにく今日は梅雨の中で海の色も

    はっきりせず、グレー色に淀んでいた。

    『今年は梅雨が長いですね~! はやく梅雨明けしてほしいですね!』

    おいらが後部座席の女性に話しかけると、その女性はこう答えた。


    (8)a.jpg
    『そうね~! でも私、梅雨もそんなに嫌いじゃないの。毎年ね、梅雨の時期になると
     初恋の人がいるこの街に会いに行くのよ。 だから梅雨がくるのが嬉しいの。』

    『へぇ~、そうなんですか。毎年初恋の人と会うなんて、素敵ですね~!』

    おいらがこう言うと、その女性は、ウフフ・・と、いたずらっ子のように笑ってこう続けた。

    『でも、梅雨のジメジメした空気はやっぱり不快よねぇ。一番イヤなのは、洗濯物が
     ぜんぜん乾かないことね! 今は乾燥機っていう便利な家電があるけれど、私は
     昔人間だからどうもなじめなくて。やっぱりお日様の下でパリッ!と乾かしたいのよね。』

    『あ!おいらもそうですよ!!洗濯物も布団も、お日様の下で干すのが一番です!
     でも、天気予報を見忘れて、うっかり洗濯物を雨で濡らしちゃうことも
     多いんですけどね~~



    (9)a.jpg
    『あらっ!私も時々同じ失敗しちゃうわよ! でも少しの晴れ間でも、
     外に干したくなっちゃうのよね~。なんだか似てるかもね、私たち♪』


    (10)a.jpg
    『そうですね♪』 


    海岸沿いの国道を10㎞ほど南に走っただろうか。

    おもむろにその女性が、こう言った。

    『あ、ここから二つ目の信号を、左に曲がって頂戴。』

    『はい♪かしこまりました~!・・・・・あれ?あそこって確か・・・。』

    ちょっといぶかしげにおいらがこう言うと、女性は静かにこう言った。

    『市営のメモリアルパークよ。私の初恋の人が、あそこで眠っているの。』

    おいらはどう返答していいかわからず、ただ黙ってメモリアルパークのゲートをくぐり、

    駐車場にタクシーを停車させた。

    『えっと・・・。お帰りは、どうされます?ここでお待ちしましょうか?』

    おいらがこう言うと、その女性は少し遠慮がちにこう言った。

    『帰りも駅まで送ってもらいたいんだけど・・・。あの、よかったら、一緒に
     お参りしてくれないかしら?あ、無理にじゃなくて、よかったらでいいから・・。』

    『そんなことぐらい、お安いご用ですよ。どのみち、お客さんがお参りされるのを
     待ってるんですから。』

    おいらのこの言葉を聞いて、その女性の表情がパァッと明るくなった。


    (11)a.jpg
    『嬉しい!じゃあ、行きましょう! ここから一番近い1区画のAブロックなの。』

    その墓地は、整然と区画整理されていて、管理も行き届いているようで、

    枯れた花や古いお供えは残っておらず、きれいな花だけが供えられていた。

    その女性はある墓石の前で立ち止まり、ジッ・・・とその墓石に書かれた名前を

    しばらくの間見つめているようだった。

    そして、何か思い出したかのようにソッ・・と、大きな花束をその墓石の前に立てかけた。

    『彼とは幼馴染でね。小さいときから私が彼の後をいっつも付いて回ってたの。
     頭のいい、優しい人で・・・。優しすぎるくらい優しい人で・・・。
     彼しかいない、絶対、彼と一生一緒にいるって決めてたの。
     でも彼、二十歳の誕生日を迎える一週間前に、突然事故で亡くなって・・・。
     いまからもうずいぶん前だから、こんな写真しかないんだけど、これがその彼よ。』

    その古ぼけた写真には、黒い学生服を着た真面目そうな男の人がこちらを見て微笑んでいた。

    (12)a.jpg


    『そうだったんですか・・。それは、お気の毒に・・・・。』

    『それでね、私、毎年必ずこの梅雨の時期にここに来ているの。
     彼が亡くなった、この時期に・・・。
     ごめんなさいね、車の中で、まるで生きている人に会うような話し方しちゃって。
     そう話すと、なんだかまだ彼が生きているような気がして嬉しくて・・・。』
     
    『そんなこと、全然気にしないでください! おいらもなんだかわくわくして
     嬉しい気分になりましたから!』


    (13)a.jpg
    『あなた、とっても優しい人ね・・。なんだか、あの人に似ているわ・・・。
     でも優しすぎると、他人を思いすぎて自分の幸せを逃がしちゃうわよ。
     自分のことを一番に考えることも、必要だと思うわ!
     これは、人生の先輩からの忠告だと思って、覚えておいてちょうだい!』


    (14)a.jpg
    『はい!わかりました!』

    おいらがふざけて、生徒が先生に向かって言うような口調でこう言うと、その女性は
    『フフフフッ♪』と、手を口に当てて笑った。

    それからその女性は、お墓に向かって両手を合わせ、ゆっくりと目を閉じた。

    きっと、いろんなことをこの初恋の人に話しているのだろう。

    そして一年に一度、この女性にとっては、昔にもどれる瞬間なのかもしれない。

    初恋の人と過ごした、遠い昔の自分に・・・・。

    そんなことをぼんやり考えていると、いつのまにか女性は、立ちあがって

    おいらのほうをジッと見ていた。

    (15)a.jpg


    おいらはちょっとドギマギして、早口でこう言った。

    『あ、も、もういいんですか?』

    『ええ! お墓にまで付き合ってもらって、本当にありがとう。無理言ってごめなさいね。』

    『いえいえ~! お客様に喜んでもらうのが、おいらの仕事ですから♪
     では、駅までお送りいたしましょうか。』

    『お願いするわ。家に帰って、はらぺこのうちの主人に美味しいものを
     食べさせてあげなきゃいけないのよ~。』

    『あ、ご結婚されてるんですか?』

    『そうなの。それがね、この初恋の人とは正反対の、ガサツで怒りんぼで
     口うるさい主人なのよ~!どうして好きになっちゃったのか、自分でも不思議なの!』

    『へぇ~。外見も初恋の人とは似てないんですか?』

    『も~~全然! ほら、これが主人よ。』

    そこには、見るからに短気でコワそうな、縞のシャツを着たオトコが写っていた。

    (16)a.jpg


    『な、なるほど、全然似てませんね・・・・

    『でしょ~~!! フフフフッ!』

    『ですね! ハハハハッ!』

    なんだか無性におかしくなって、おいらたちはまた一緒に笑った。

    駅への帰り道も、交通量が少ないこともあってあっという間に駅に到着してしまった。

    おいらは駅のロータリーの降車ゾーンに車を止めた。

    その女性は鈴のついた薄茶色の皮の財布から一万円札を取り出し、こう言った。

    『今日はいろいろ付き合っていただいたから、特別料金で請求してね。
     もしかして、これでも足りないかしら?』

    『そ、そんなにいりませんよ!! ちゃんと、正規の料金だけいただきますから!!』

    そういっておいらは、ガサゴソとお金の入ったカバンからきっちりとお釣りを

    数えて、両手で女性に手渡した。

    『フフッ、やっぱりだめね~、あなた・・・。じゃあ、これをもらって頂戴。』

    その女性は、ポケットから一輪の花をおいらに手渡した。

    (17)a.jpg

    『これは・・?』

    『さっきお墓にお供えした花束の中から一輪だけ摘んでおいたの。
     トルコキキョウっていう花よ。花言葉は、《希望》《よい語らい》。
     《希望》をもってお相手を見つけて、《良い語らい》をしてちょうだい!』

    『は、はぁ・・・・・

    そう言って女性はタクシーを降りると、足早に駅の階段に向かって去って行った。

    おいらはその後ろ姿をみて、ふと思った。

    (18)a.jpg
    《あれ? なんであの人、おいらが一人もんだってわかったんだろう・・・?》

    なぜだか全く分からなかったが、ふと女性にもらったトルコキキョウの花を見ると

    なんだかとてもいいことが起こりそうな予感がして、とても嬉しくなった。


    ブッブーーー!!


    同業者のクラクションで我に返り、おいらは慌てて降車ゾーンから移動して

    乗り場のほうへ車を走らせた。

    車の動きに合わせて、白いトルコキキョウがまるでダンスをしているように

    クルリ、とはずんだ。




    ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    今回登場した、白黒にゃんこくんは、マフティーの実家の先住猫【リッキー】くんです。
    残念ながらこのコは、わずか5歳という若さで病気で亡くなってしまいました。
    実はこのコ、私が思わず拾ってしまって結局マフティーの実家で飼われることになった
    コなのでした。
    思えば、私がマフティーを猫バカの道に誘いこんでしまったわけです(笑)
    このコが亡くなったのは今から14年前で、レイがいま8歳ですから
    実際にはこの2にゃんは会ったことはありません(^-^;

    ランキングに参加中です
    ぽちっ!とよろしくお願いします~~(*- -)(*_ _)


    にほんブログ村 猫ブログへ
    にほんブログ村

    | ニャンちゃって短編小説 | 21:45 | comments:7 | trackbacks:0 | TOP↑

    ≫ EDIT

    喧嘩の後に・・・・

    アイツと喧嘩をした。

    4101.jpg

    きっかけはほんの些細なことだったのに、あたしもアイツもついムキになって

    いつもより強い言い争いをしてしまった。


    《なによっ!!もう知らない!! こんなヤツのそばに居たくないわっ》

    こう思ったあたしだったけれど、こんな夜中に一人で家を出るのもなんだか寂しいし、

    結局こんなときあたしが避難するのは、小さな植木鉢が密集している小さなベランダだった。



    4102.jpg
    《あ~、もう!! ほんと腹が立つったらないわ!!全然あたしのこと分かってないんだから!!》

    そんなことを思いながら、最近手入れをあまりしていなかった植木鉢たちを一つ一つ見て回る。



    4103.jpg
    《あ・・。ハゴロモジャスミンが、こんなに蕾を付けてたのね・・・。強いねぇ、キミたちは。
     確かこのコたちは、アイツと暮らすようになってすぐの頃にやって来たんだったっけ・・?
     もうずいぶん大きな株になったねぇ。植え替えもたまにはしてやらなきゃね♪》



    4104.jpg
    《植物ってスゴイわぁ・・・。寒い冬も文句も言わず耐え続けて、春になったら
     蕾や新芽を膨らませて、ちゃんとあたし達に春を気付かせてくれるんだもの・・。》
     


    4105.jpg
    《このアザレアの花、いつみても豪華よね~。
     『この花みたいに、存在感のあるオンナになりたいわ~~!!』ってあたしが言ったら、
     アイツったら『ちょっとそれは無理なんじゃないの~!?』なんて憎まれ口
     叩くんだから!! ほんっと、可愛くないわ~~!》



    4106.jpg
    《そう言えば、最近アイツの話をあんまりちゃんと聞いてなかったわ・・・。
     長く一緒に暮らしてると、なんだか気を使うこともあまりなくなって、悪く言うと
     なれ合いになってくるっていうか・・・・。ここ!!ってときには、しっかりお互いに
     向き合わなきゃいけないわよね・・・・。》



    4107.jpg

    春になったとはいえ、夜はまだひんやりと肌寒い。

    怒りで熱くなっていたあたしの頭の中も体も、ベランダの冷たい空気にほどよく

    クールダウンされて、やっとあたしは、アイツと仲直りしようと思いたった。

    ベランダから家の中にもどって、あいつの部屋のドアをノックする。

    コンコン・・・。


    部屋の中からアイツの足音がして、しばらくすると部屋のドアが静かに開いた。



    4108.jpg
    『さっきはごめんなさい・・・・。ちょっと言い過ぎたわ・・・。』

    あたしは、出来るだけ静かに、こう言った。

    するとあいつは、しばらくの間何も言わず、あたしの顔をただジッ・・・と見ていた。




    410(9).jpg
    『・・・・・・・・。』

    そうして、ハッ!!と、何かを思い出したかのように、あたしに向かってこう話し出した!!



    410(10).jpg
    つばさ『ふ~~~んだおいら、何も悪くないから、
         謝らないもんねーーーだ!!!』


    な・・・・

    な・・・・

    なーんですってぇ


    410(11)a.jpg
    レイ『やっぱりあんたなんか大嫌いよーー!!
        こうなったら、本気で家出してやる~~~!!!』


    やっぱりこの2にゃんでは、ハッピーエンドにはならないようです(^。^;)

    しぶとくランキングに参加中です。
    ぽちっ!!とよえろしくお願いいたします~(*- -)(*_ _)

    にほんブログ村 猫ブログへ
    にほんブログ村

    | ニャンちゃって短編小説 | 23:50 | comments:17 | trackbacks:0 | TOP↑

    ≫ EDIT

    タクシードライバー☆お客むさし編③☆

    おいらの職業はタクシードライバー。
    南のはずれから北の端っこ、西の果てから東の果てまで
    ご用命一つでお客様を目的地まで快適にお運びする。
    それがおいらの仕事さ。
    毎日、いろ~んな人がいろ~んな思いでおいらの車に乗りにやって来るんだ。
    さぁ、今日はどんなお客さんと出会えるのか、楽しみだ。

    411.jpg

    ↓過去記事はこちらからどうぞ!!
    タクシードライバー☆お客むさし編☆
    タクシードライバー☆お客レイ編☆
    タクシードライバー☆お客ギギ編☆
    タクシードライバー☆お客むさし編②☆
    タクシードライバー☆お客ギギ編②☆
    タクシードライバー☆お客レイ編②☆


    P.M. 5:45
    長い冬を越して、やっと咲いた淡いピンク色の桜の花びらを、容赦なく舞い散らせる

    強い風とこまかい雨・・・・。

    春の嵐のような、あいにくの天気になってしまった週末の夕暮れ時、おいらは駅前の

    ロータリーにタクシーを止めて、強風に舞い続ける桜の花びらをもったいない気分で

    眺めていた。

    新興住宅街に続くこの桜並木は、道路と同じく真っ直ぐに並んで、前にならえを

    しているかのようにどの木も一斉に満開に咲いていた。

    真っ新なスプリングコートとスーツを雨に濡らさないよう、必死に傘をさしていた女性が

    すごい強風に傘をひっくり返されしまい、傘を差すことをあきらめて足早に桜並木を

    通り過ぎていく。


    412.jpg
    『新入社員かなぁ・・・・・。』

    おいらはなんとなく自分まで初々しい気持ちになって、その女性をしばらく目で追っていた。

    その時・・・・・・。


    413.jpg
    『コンコン

    左後方の窓をノックする音に気付き、おいらは慌てて自動ドアを開いた。


    414.jpg
    『○○ニュータウンまで頼むよ。』

    真新しいスーツを着た、しかし一目で新入社員ではないと見られる中年のオトコが

    そそくさとタクシーに乗り込んできた。

    『あ、はい、かしこまりました~』』

    おいらは後方を確認し、ゆっくりと車を発進させた。

    『すごい風と雨ですねー!!お客さん、スーツ結構濡れちゃったんじゃないですか?』

    『あ、ああ、少し。でも、すぐにこの車に乗れたから、それほど濡れずに済んだよ。
     このスーツ、妻からの誕生日プレゼントでね。』


    415.jpg
    『へぇ~!そうなんですか! とってもお似合いですよ♪ あっ、今何か落ちましたよっ!』

    その男が話しながらスーツの上着を手でひらりと開けたときに、内ポケットから

    パスケースがスルリと落ちたのだ。

    男がそのパスケースを拾うときに、一枚の写真がパスケースの真ん中に挟まれて

    いるのが見えた。

    レイつば親子



    思わずおいらは、その写真のことを男に尋ねてしまった。

    『あ、奥さんとお子さんの写真ですか?』

    すると男は、嬉しそうにこう答えた。


    416.jpg
    『そうなんだ。娘はいま5歳でね。娘に、“今日はパパの誕生パーティをするんだから、
     パパが帰ってこないと始められないよ!!絶対早く帰ってきてっ!!”って、念押しされ
     たんだ。ママと一緒に、ケーキとごちそうを作って待ってるからって。』


    417.jpg
    『そうなんですか~(*^^) それは早く帰らないと、怒られちゃいますね♪
     でも、いいな~、素敵な奥さんと、カワイイ娘さんが待ってる我が家があるって・・・。
     おいらなんて一人もんだから、いつ帰ろうが家の中はいつも真っ暗ですもん。
     明るい家に帰れるって、いいですよね。』


    418.jpg
    『でも、新築の家なんて購入したもんだから、辛~いローンが待ってるんだぜ~!!
     小遣いも、独身の頃からは考えられないくらい少ないしな!
     あのころは自分の趣味に、あるだけの金をつぎ込んでたもんなぁ・・・。』


    419.jpg
    『そうですね~。家庭持ちには家庭持ちの、シングルにはシングルの悩みってのが
     あるんですよね。結局、無い物ねだりなのかなぁ・・・。』

    『ま、そういうことだろうな。』

    桜並木を過ぎて、しばらく山手のほうに走っていくと、真新しい住宅が建ち並ぶ

    ニュータウンの入り口が見えた。

    男の指示通りに道を進み、何個目かの曲がり角を曲がった突き当たりに、男の家はあった。

    男は薄茶色のレザーの財布からお札を取り出し、おいらに渡しながら、こう言った。


    4110.jpg
    『どうもありがとう!。なんとか娘に怒られずにすみそうだ。少ない小遣いを使って
     あんたのタクシーに乗ってよかったよ。』


    4111.jpg
    『いえいえ、こちらこそ、貴重なお小遣いを使ってのご乗車ありがとうございました♪』

    おいらたちはお互いの顔を見ながら、“ククッ”と、小さく笑った。

    男は車を降りて小走りで家の前まで走っていき、おいらに軽く手を挙げてから、クルッと

    家の玄関のほうに向き直り、チャイムを鳴らした。

    すると家の中から、『パパだーー!!』という、元気な子供の声がして、ほどなく

    玄関のドアが開いた。

    『誕生日かぁ・・・・・。』おいらは小さく呟いた。

    そして、まだまだ降り続いている春の雨の中、水しぶきが飛ばないように

    ゆっくりと車を発進させた。





    おっと!!今日はほんとにむさしの誕生日だった!
    はっぴ~ば~すで~☆ むさし~~☆
    特に、なにも特別なことはしないけどね~~(^^;)


    41(12).jpg
    むさし
    『ゴラー!! ちゃんと、ワイの誕生日をお祝いせんか~



    ランキングに参加中です。
    ぽちっ!!とよろしくお願いします~~(*- -)(*_ _)

    にほんブログ村 猫ブログへ
    にほんブログ村

    | ニャンちゃって短編小説 | 23:30 | comments:13 | trackbacks:0 | TOP↑

    | PAGE-SELECT | NEXT

    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。